ONの3次元的な動きが体にどのような効果を与えるか、
早稲田大学スポーツ科学学術員の川上泰雄教授による効果検証。
早稲田大学スポーツ科学学術院 川上泰雄教授
東京大学大学院生命環境科学系助教授などを経て、2005年より現職。
研究分野は運動生理学、バイオメカニクス。
主に骨格筋の形態的・機能的特性と身体運動との関係について研究中。
http://www.f.waseda.jp/ykawa/
健常成人男性数名に、骨盤の動きと腰部および体幹部の筋活動量測定のためのセンサを貼付し、
ONおよび一般的な多機能チェアそれぞれに座って試行してもらい骨盤角度と筋活動を測定。
また同様に、圧力分布センサを用いて座面にかかる圧力を測定。
ONに座って、左斜め後ろにあるファイルを左手で取る場合の骨盤の動きを測定した結果。
骨盤は、前後傾、側屈、回旋を伴いながら動いている。
これは、ONの機能により、骨盤が3次元的な動きをしていることを示している。
このときの筋活動は低く抑えられており、体の動きが無理なく行われている
同じく、ONに座って、左斜め後ろにあるファイルを左手で取る場合の座面にかかる圧力分布を測定した結果。 試行前、座面全体に均等に圧力が加わっている。試行中、最も体を傾けたファイル取得時においても、左大腿部の裏全体に圧力が加わるとともに右大腿部にも若干の圧力が加わっている。また、圧力の中心もほぼ座面中心に位置している。これらのことは、ONの機能が、身体の一部に過度のストレスがかかることを防いでいることを示している。
日常生活において、骨盤は3次元的に動くことで身体を支えています。
座位姿勢はその骨盤の動きを制限し、身体にストレスを及ぼしますが、ONに座ることで、次のような効果がもたらされます。