天板が上下昇降するデスクを使うと、立位/座位両方の姿勢で仕事ができ、その場での垂直方向の身体の動きが増えることはもちろん、座った状態からわざわざ立ち上がって歩くより、立った状態から歩く動作への移行はストレスが少ないため、平面の移動機会が増すことも報告されています。しかし、立ち姿勢が座り姿勢より疲れやすいのも事実です。立ち仕事は敬遠され、上下昇降デスクを導入しても、せっかくの昇降機能は使われることなく、座り仕事のまま、というケースが散見されます。また、立って作業をしても集中できず作業効率が悪いのでは、という心理的な抵抗を感じるワーカーの声もよく聞かれます。
重要なことは、立つこと自体ではなく、頻繁に身体を動かし、代謝を促すことです。エレベートタイプ(ESP/Elevated Sitting Position)のATとONなら、立ち姿勢のフットワークの軽さをキープしつつ、座り姿勢のメリットを享受することができます。
ワーキングチェアの座面昇降機能は、着座時の床から膝裏までの高さ、つまり下腿の長さの個人差にアジャストする目的で付加されており、昇降幅は100mm前後に設定されています。AT/ ONエレベートタイプでは、ユーザーの体格差に加え、デスク天板の高低差にも対応するよう、通常のワーキングチェアの倍にあたる200mm近く座面が昇降します。上下昇降デスクの天板をどの高さにしてもこの1脚で対応できるので、ハイスツールなどを買い足す必要はありません。
ATエレベートタイプ:420~610mmの範囲で任意のシート高に調節可能
ONエレベートタイプ:440~620mmの範囲で任意のシート高に調節可能※DIN EN 1335に基づいた測定値
エレベートタイプ2モデルのベースとなっているのは、三次元シンクロメカニズム「トリメンション」を搭載したATとON。ユーザーとシンクロするかのように動く背もたれと座面が、着座時も身体の動きを制限せず、ダイナミックにサポートします。ウィルクハーン独自のメカニズムが、座り姿勢のときであっても、身体の動きを怠りなくケアします。
座面の前傾角度を大きめにすると、立ち上がる動作がスムーズになります。そのため、ATエレベートタイプでは、標準タイプではオプションの前傾チルト機能が標準装備されています。